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ママ記者瀬川の野球少年+熱血監督追っかけ日誌
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久しぶりにカレンダーに穴が空いちゃったなぁ(^_^; 
ま、気にしない気にしない!(*^。^*)

で! 野球留学についていろんな問い合わせが来ていましたが、なかなか書かなくてスミマセンっっ 時間ないのでサラっと(?)ですが書いてみます~

9月終わりかな、関西から関東の高校に野球留学をしていた選手くんが学校を辞めて地元に戻ったという話を聞き、えーホントにぃ? 同時に、またかって。で、その高校の方と、先日会う機会があったので、「○○くん、やめちゃったんですって?」と聞いてみたら、あれやこれやと事情を教えてくださいました。本人の方からは聞いていないのですが、だいたいの事情はわかりました。ま、よくあるパターンです。

現高校1年生、私が知ってるだけで高校辞めちゃった選手、何人だろ。。。。そのうち野球留学選手、何人だろ。数えてないけど、結構な人数になりますね。みんな、昨年の今ごろは、高校野球の世界に、不安も持ちつつ、期待もいっぱい抱いていたのに。。。。親もそう。我が子が高校のユニホームを着て、元気にプレーする姿を思い描いていたでしょうに。。。

私は野球留学することについて、全く反対などはしていません。野球留学は関東や関西から地方、地方から関東、関西、関西から関東、関東から関西、地方から地方などいろいろありますが、たとえば、地方の高校に、関東や関西などの選手が入ってくることによって、その高校のレベルアップ、活性化につながることもあります。関東や関西の選手で、地元の強豪高校に入ってもレギュラーになれるかな、というぐらいの選手が、地方の高校にいって主力となり活躍するケースも多々あります。地方から中央に出てきて、自分の力を試す、勝負するのもいいでしょう。

加盟校が多い首都圏の高校に比べ、加盟校の少ない県の方が甲子園にも行きやすいですから、それが目的で野球留学する人もいます。それもまた目標があってのことですから問題ないでしょう。親元から離れて寮生活をすれば、最初はホームシックにかかろうとも、それを乗り越えられれば、3年後にはたくましくなって帰ってくるかもしれません。

でも、「地方の方が甲子園に行きやすい」、「レギュラーになりやすい」、「特待生で入れる」、この3点セット(またはこのどれか)に惹かれて、「安易な気持ち」で野球留学すると、失敗します。「いい条件で誘われたから」と、保護者がその気になってしまって、子供に「あそこに行けば!」と送り出してしまう、、、親子でしっかり話し合った上で決めるのならいいですが、安易にやると失敗します。失敗すると、だいたい子供の方が「行けと言われたから行ったんだよ」と言い出し、親子間にも亀裂が生じることもあります。

今のニッポン、全国どこであろうと1日あれば行くことも、帰ることもできます。(日帰りが無理なところもあるけど) でも、わずか15歳で親元で離れるというのは、相当の覚悟がいると思います。15年間、ともに暮らしてきた家族から離れるという寂しさ、ずっと育ってきた地元を離れる寂しさ、その寂しさの中、毎日の厳しい練習、厳しい寮生活も待っています。もちろん、学校生活にもついていかなければなりません。これを難なくやってしまう15歳もいれば、どう頑張ってもできない15歳もいます。

私も自分の15歳のときを思い出してみると、とてもとても親元を離れるなんて無理だったなって思います。大学に入るとき、上京してきたのですが、しばらくはホームシックで何も手につかないというか、何をどうしたらいいか分からない状態でした。18歳でそうなのに、15歳のとき、もし家を離れていたら、、、私も家に帰っちゃっていたかもっっ これから自分の息子を遠くの高校に行かせようと考えている人は、自分のことに置き換えて考えてみてください。自分ができたかどうか、もう一度考えてから決めてあげてください。

ホームシックにかかりやすいのは、やはり、過保護な親のもとで育った選手が多いです。服を脱げば、脱いだそばから拾っていって、洗濯機に入れて洗ってくれる。食事を終えれば、自分が片付けるのではなく、母親がさっさと片付けてくれる。朝も自分で起きず、親に起こされている。布団もベットなどで敷っぱなし。または、親がすべて整えてくれる。

学校への持ち物、提出物なども、いつまでの親が頼り。逆に、親が中学3年になっても親が持ち物に気を配り、子供も親任せ。ユニホームどころか、ストッキングの一つも洗ったことがない。。。などなど。こういう中で育った選手は、いきなり寮に放り込まれても、何もできません。それでもやらないと生きていけませんから、ある程度ややるようになりますが、だんだんとおっくうになり、楽な方へ逃げようとします。楽な方、、、というのは、寮からの脱走、、、家に帰ってしまうなどです。

現1年生でも、入寮2日目で辞めた選手がいました。「はっやいねー(^。^;)」と笑ってしまいましたが、昨年は別の高校で、それを超える入部1日目で辞めた選手がいました。「決断するの早いっすねー」 それにしても、入学金、授業料がもったいないっしょっっ(;^_^A って。

野球留学をすると、楽しいこともある半面、いろんな苦しい場面にも遭遇します。

同じ入寮でも、家からそこそこ近いのであれば、練習に親が顔を出したり、何か足りないものがあれば、親が寮に届けてくれたり、ということもあります。でも、遠方の高校に入学した場合、それが簡単にはできません。チームメイトの親がちょこちょこ顔を出していることや、たまの練習休みの日に、気軽に自宅に帰っている仲間を見て、うらやましく思うことも多々あるでしょう。

親も同じ。息子の野球を見たくても、なかなか見に行くことはできません。中学時代のチームメイトの親たちが、息子の高校の練習試合などを見に行くのを眺めつつ、ごくたまに何ヶ月に1回か、自分の息子の高校のグラウンドに足を運ぶ程度。もちろん、忙しい親御さんや、息子の試合はそんなに頻繁に見に行かなくていい、という親御さんであれば関係ない話ですが。

親と子、連絡を取る方法は、電話、メールなどありますが、中には電話やメールを禁止している高校もあります。禁止はしていなくても、電話をしてもいい時間が決まっていて、1年生は雑用などがあって、それに間に合わず実質連絡がとれないということも多々あります。自分の息子が今、どういう状態なのか、全く分からない、という親もいますし、息子は息子で親に相談したいことがあるけど、全然連絡が取れない、とストレスをため込んでいることもあります。連絡を取る必要がない親子なら、これも関係ない話ですが。

ケガや故障をしたとき、近場なら、親がひょいっと出てきて、一緒に病院に連れていったり、ということもできます。が、親元を離れていれば、もちろん、そんなこともできません。もう高校生なんだから、自分で行くのが当たり前ですが、でも、そういうケガや故障で心細いときこそ、子供は親にそばにいてほしい、と思うものです。

GWや、夏の大会後、帰省が許され地元に帰ったときに、地元のよさ、家庭の温かさを感じ、そのまま戻ってこなくなってしまう選手もいます。自宅から高校に通う中学時代のチームメイトなどと会い、和気あいあい楽しそうに野球をしているように見え(実際そうじゃなくても) なんで自分はあんなツライところに戻って野球をしなくちゃいけないんだろう、と感じるんですね。今年もそれでやめた選手くんがいました。

コトバの違い。これも乗り越えなければならない一つの壁です。関西の選手が東北に行けば、地元・東北人は関西から来た選手くんにいじめられているような感覚になることがあります。関西人は普通にしゃべっているのに、東北人にとっては責められているように感じる。地元選手が関西からの留学生を何となく拒否し、関西からの選手くんは、だんだん居づらくなっていく。これも辞める要因の一つになっていきます。

試合時に、野球留学生に向かってヤジるスタンドの野球オヤジがいます。どちらかといえば地方の球場の方が多いかな。「○○! あんなところから来たわりに、大したことねーなー」 「試合出れないなら、○○に帰った方がいいんじゃねーのー」そんなことをいわれても、それに耐えられる精神力を持っていないと、キツイです。

「全特待」そんな甘い声で誘われていたとしても、その他にいろいろお金がかかる場合があるので、そのヘンはよく聞いたりして、準備しておかないとです。これは野球留学に限ったことではないですが、たとえば、学校から寮までの交通費、結構これがバカにならないという話も聞きます。

寮では朝・晩の食事は出るけれど、昼食が出ない、という高校もあります。その場合、3年間、毎日、昼ご飯を買い続けなければなりません、相当な出費ですっ 「全特待」であっても、意外にお金がかかる学校は多々あり、逆に、「特待」などなくても、お金がかからない高校もあるんです。

3年の夏の大会が終わると、そのまま寮に残っていい高校もあれば、寮を出されてしまう高校もあります。「1年生が入ってくるから…」と、お役御免の3年生に対して冷たい高校もあるのです。でも、これは結構重要な問題。7月に引退して寮を出されてしまったとして、8月は実家に戻り、9月から3月までの7ヶ月間をもし一人暮らしなどをしなくてはならなくなったら、敷金礼金に家賃、光熱費、食費などで一体いくらかかるのでしょう。ここのとろはちゃんと確認した方がいいですね。

野球留学はいい点もあれば、そうではない点もあります。今、ここで書いたこと以外にも、いっぱいいろんなことに遭遇します。なので、今、野球留学を考えている中学生や保護者の方は、そこの高校に行く意義は何なのか、そこで何をしたいのか、本当に覚悟ができているか、などをもう1回再確認してから決めてください。

学校の名前や、甲子園への出場回数だけで決めてしまうのも問題ありです。ブラウン管から流れてくる映像、雑誌や新聞で取り上げられている記事だけで判断するのも危険です。というのも、高校野球は、いいところばかりを拾って報じられているところがあるからです。実際入ってみたら、聞いていた話とは違っていた、なんてことも多々ありますから。できたらその高校のOBなどに話を聞けたらいいんですけどね。

野球留学、、、、成功例もいっぱい見てきた一方で、多くの失敗例(退部・退学)もたくさん見ています。失敗(退学・退部)まではいかず、最後まで続けられたとしても、卒業後、「地元の高校にしておけばよかった」という本人、または保護者の声もたくさん聞いています。

行くと決めたら、どんなことがあっても最後までやり抜く! その強い気持ちがないなら最初からやめた方がいいです。親も、息子に旅をさせるつもりなら、とことん旅をさせる。いつまでも過保護にしていると、子供が自立していきません。帰ってきてしまいます。学校を辞めることになり、大好きな野球ができなくなってしまいます。「野球留学する」と決めたら、親も子も覚悟を決めて臨むことですねっ!

話しがアチャコチャしてまとまってませんが、野球留学の話を簡単に書いてみましたっ(^。^;) 


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子供の気持ち
 いつも楽しく拝見しています。

 結局、子供の気持ちが一番です。
 親がやる気でも子供にその気が無いか、又は迷っているようならやめた方が良いと思います。
 親として、どうしてもさせたいなら、子供を説得して(なだめて?)子ども自身が決断したという形にしておかないと、「親がやれというから」とか「俺はあまり乗り気ではなかった」などという結果になるような気がします。
 うちの子は、シニアから東海大の付属校で野球をやっていましたが、卒業時に監督から北海道東海大に行く気があるなら紹介すると言われて、親としては大賛成で夫婦で勧めましたが、結局は子供が湘南キャンパスへの進学を強く希望したので諦めました。^^
 今、息子は27歳、公務員です。
 このところ1軍での出番がありませんが巨人軍の岩舘君と同年代で、シニア時代に一緒に野球をやっていたのが良い思い出です。
ナル URL 2008/10/15(Wed)09:48:25 edit
進学の決め手?!
ご無沙汰しております・・・。

うちのチームでは、過去のOB達が創った進路が、九州はもとより、関西や中国地方などにたくさんあります。
しかし、強制は一切しない事にしています・・・。
お声掛けを頂いたり、在学中のOBから誘われても、最終的には選手の意志を最優先させるように、親御さんにもアドバイスしています。
どこの高校に行っても、練習の厳しさ、レベルの差、勉強との両立、上下関係など、苦しい局面に何度かぶつかります・・・。
それを乗り越えるのは本人ですから、「ここに決めたのは自分!」と、決意と覚悟を持たせておかないと、寮生も通学生も退部や転校、退学という道に逃げ込んでしまうからです。

ここ数年は、ほとんどのOB達が進学先で3年間活躍し、次のステージでも野球を続けてくれています^^

今週末には、福岡南恒例の高3OBと中3卒団生が、新チームと共に強化練習に取り組むOB合同合宿を一泊二日で行ないます。
中3卒団生は、高校入学前の心構えや技術指導を高3から学び、在団生は秋季大会前の強化トレーニングをポジションごとにOBから学びます・・・。

この取り組みが、奏功しているのかもしれません?!
福岡南シニア URL 2008/10/15(Wed)10:52:20 edit
進学は誰のため?
去年の受験準備中に息子の担任の先生は口をすっぱくして「決断するのは本人です。でないと、なにか問題に直面したとき,『本当は自分はここに入りたくなかったが、親に言われたから』と言い訳を与えてしまいます。」とおっしゃっていました。野球留学なんてたいそうなことでなくても、自分の人生なんだから、自分で選んでほしいですよね。高校選びは大切だけど、毎日通うのは子ども自身だし・・・。今、わが子は父親が強く勧めた学校ではない第1志望校に通っていますが、大変充実した毎日をすごしています。野球のレベルはそこそこですが、野球が好きでいられるのはこの学校に入れたからだと思います。
かー 2008/10/15(Wed)21:32:15 edit
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